第1章「成分に惑わされるな」
質問です。当てはまるものに「〇」を付けてください。
①炭水化物は健康に悪く、食べると太る。 答え( )
②Bカロテンやリコピンは健康に良い。 答え( )
③果汁100%のフルーツジュースは健康に良い。 答え( )
〇は何個付きましたか?それでは正解を教えます。…正解は全て「×」です。
①の炭水化物ですと食べてもあまり太らない炭水化物と、健康に悪く、食べると太る炭水化物があるからです。良い炭水化物とは、玄米や蕎麦のように精製されていない茶色い炭水化物のことで、悪い炭水化物は、白米やうどんのように、精製されている白い炭水化物を指します。
②Bカロテンを含んだ緑黄色野菜そのものは病気の予防に考えられているものの、緑黄色野菜からBカロテンを抽出し、サプリメントとして摂取すると、逆にがんのリスクや死亡率が上がることが、複数の研究によって明らかになっています。リコピンに関しては、有害であるという研究結果はないですが、抽出されたリコピンを摂取することで病気を予防したり、死亡率を下げたりするという事を示した研究結果もないです。どのような「食品」を食べるのかが重要であり、それに含まれる「成分」にとらわれてはいけないという事です。
③実はフルーツジュースと加工されていない果物とでは、健康に対する影響が180度異なることがわかっています。フルーツジュースを多く飲んでいる人ほど、糖尿病のリスクが高い一方で、果物の摂取量が多い人ほど、糖尿病のリスクは低いことがわかっています。果物の中でも、特にブルーベリー、ぶどう、リンゴを食べている人で糖尿病のリスクが低いようです。体重との関係においても、フルーツジュースは太るものの、果物を食べている人はやせると報告されています。
第2章「エビデンス(科学的根拠)がある食べ物」…体に良い編
この章ではエビデンスに基づいた体に良い食材を5つご紹介します。
①魚…心筋梗塞や乳がんのリスクを下げる。
②野菜、果物…糖尿病の予防(フルーツジュース、じゃがいもは含まない)
③茶色い炭水化物…玄米、蕎麦、全粒粉を使った茶色いパンなど。白米と砂糖はほぼ同じ。
④オリーブオイル…脳卒中やがんのリスクを下げる。
⑤ナッツ類…脳卒中やがんのリスクを下げる。(ピーナッツは豆類なので含まないが、近い栄養成分がある)
第3章「エビデンス(科学的根拠)のある食べ物」…体に悪い編
①白い炭水化物…精製された米、小麦粉。食物繊維が取り除かれた状態「白い炭水化物≒糖」⇒ほぼ等しい
②牛肉、豚肉、加工肉…牛、豚肉を「赤い肉」と表現される。「赤身の肉」とは意味合いが異なる。鶏肉は「白い肉」と表現され、ここには含まれない。加工肉は、ハム、ベーコン、ソーセージなど。これらは大腸がんのリスクを上げる。
③バター等…飽和脂肪酸。オリーブオイルや魚に含まれる油は不飽和脂肪酸。飽和脂肪酸は動脈硬化の原因。
まとめ
ほとんどの食べ物の何が体に良いのか、実はあまりわかっていないのです。第1章でもあったように、1つの成分にとらわれてしまい(テレビなどで〇〇がすごい!!とか1つの食材や1つの成分をやたら持ち上げる特集などの影響もありますが…)その成分のみを抽出したサプリメントなどは、かえって病気の原因になったりします。第2章で紹介したエビデンス(科学的根拠)の強い食品をメインにして、第3章で紹介した体に悪い食べ物の頻度を減らしていく。
とはいえ、マンガ刃牙に出てくるセリフに「毒も栄養も喰らう」というのがあります。変な情報に流されず、良いと思ったものを食べる、という中に正解があるのかもしれないですね。答え合わせは未来のことですが…。
「体は食べたもので作られる。心は聞いた言葉で作られる。未来は話した言葉で作られる。」