最近怪談にハマっています。
今まで観たり聞いたりしたものを、備忘録と怪談コレクションとして頑張って投稿しようと思います。
一発目の怪談は「あいさつ」です。
皆さんの周りに(変わった人)はいますか?
電車の中、道を歩いていて、職場で。
そんな人に出くわした時、皆さんならどう対応しますか?
突如やってくる何気ない日常に潜む「ヒトコワ」です。
夜仕事が終わって、仕事仲間のAと「どっか飲みに行く?」
そんな話をして歩いていると、仕事の先輩2人と遭遇しました。
先輩「おう、お前らどこ行くの?」
僕「これから飲みに行こうって話てたんですけど、2人ともあんまりお金無いんですよね〜」
とは言ったものの、先輩に奢ってもらうのもアレだし、金欠だったので店決めに迷っていました。
するとAが、「あ、僕の家で鍋しません?」って提案してきました。
「お、いいね!」
皆で悩んでいた時だったので、皆口を揃えて言いました。
先輩「それだったら安く飲めるしね」
話がまとまったので、先輩二人と、僕と、Aの4人でAの家に向かうことになりました。
電車の中でAが、「うちの家って有名な商店街がある脇に入ったところなんですけど、家賃がめちゃくくちゃ安いんですよ」
聞くと、相場の半分くらいの家賃でした。
「それいわくつきじゃないの?」
なんてイジりながらAの家に向かっていました。
A「いやいや、見たら分かるから(笑)」
Aの家の前に着き、住んでるアパートを見て納得しました。
見た目はとにかくボロボロで、共同玄関、玄関入った脇に共同トイレ、そんなところでした。
玄関の靴入れに靴を入れ、真っ直ぐの廊下を進んでいった突き当りがAの部屋でした。
廊下の通路を挟んで、向かい合った感じで両側に3部屋ずつ、突き当りと合わせて合計7部屋ありました。
廊下の6部屋は全部引き戸で蝶番がついているだけの簡素な作りでした。
たどり着いたAの部屋を「ガラガラ」と開けると、壁は昔ながらの(土壁)でした。
Aが暖房が効かないと言って鍋にお湯を入れて、沸かした蒸気で温まるみたいな事をしていました。
そんなんだから、キッチンの周りはカビだらけ。
僕「え〜、ここで鍋すんの?」
A「まあまあ、いいじゃん(笑)」
買ってきたビールや酎ハイを置いて、鍋を囲みました。
鍋を突付きながら、仕事の話なんかで盛り上がっていました。
深夜0時を回った頃には皆ひたすらお酒を飲んだくれていました。
そのまま朝の4時を迎え、「もうそろそろ寝るか」
皆で布団を敷いて、ふとトイレに行きたくなりました。
「ちょっとトイレ行ってきます」
玄関を開けて、廊下を歩いていって、共用部の玄関の脇のトイレに行こうとしたら、
共同玄関の引き戸が開いていました。
その開いてる隙間のところに、蛍光の黄色いシャカシャカのパーカーを着た人が左右をキョロキョロしているのが見えました。
「なんだ…あいつ…」
あまりに目立つ格好をしていたので見入っていると、その人物と目が合ってしまいました。
そして目が合った瞬間、「おはようございます!」
元気よくお辞儀をされ、挨拶されました。
(ちょっと変わってる住人の人かな?)位に思っていたのとあまりの元気さにつられて
「おはようございます!」
こちらも元気よく挨拶を返しました。
その人物は挨拶を返された瞬間、顔をプイッとそらし、どこかへ行ってしまいました。
(なんなんだ…)
挨拶の後なにかしゃべるのかと思っていたので、
(変なやつだなぁ…)
そんな事を思いながら用を足し、部屋に戻りました。
戻ったのと同時に、一人の先輩も入れ替わりでトイレに向かいました。
数分後先輩が帰ってきて、ガチャッとドアを開け開口一番に
「なぁ、お前あいつ見た?」
(んっ?)と思って先輩に
「何がですか?」と訪ねました。
そしたら先輩が
「蛍光のシャカシャカのやついなかった?」
って言われたので
「あ〜いました!めちゃくちゃ元気に挨拶されませんでした?」
そういうと先輩が、
「挨拶されたよ、住人の人かな?」
「いやぁ、分かんないですねぇ」
そんな会話を少しして、皆寝静まりました。
朝までしこたま飲んだくれていたので、起きた頃には夕方になっていました。
僕がまだ寝ていたら
「お、おい、おい!」
ゆさゆさ起こされて目を開けると、昨日僕のあとにトイレに行った先輩でした。
「ん、なんすか?」
すると先輩が
「ちょっ、これこれこれ!」
興奮した様子でテレビを指差していました。
画面にはその日の夕方のニュースが映っていて、ニュースキャスターが喋っているところでした。
そして、ニュースキャスターの映っている後ろの背景にふと目をやると、なんと、今泊まっているAの家がある有名な商店街が物々しい雰囲気で映し出されていました。
テレビ画面の上の方にあるテロップに目をやると、
(白昼堂々通り魔)
と書かれていました。
(えっ!)
画面が変わり、ニュースキャスターが
「…目撃者の声です」
そう言い目撃者らしいおばちゃんにマイクを向けてインタビューしていました。
「黄色いパーカーの青年が次々と人を刺していったんです!」
(あいつだ!)
その後にニュースキャスターが
「容疑者確保になりましたが、犯人の男は『挨拶をしなかったから刺した』という供述をしていたということです」
(もしあの時、挨拶を無視していたら刺されてたんじゃ…)
そう、テレビでも大々的に報道されていた通り魔とニアミスしていたんです。
みなさんも、知らない人に挨拶をされたら挨拶を返したほうが良いかもしれないですね…。
おわり
事件考察
この時の犯人の心理はいかがなものだったのか?
だってそれまでは事件を起こしていなかったのだから。
その日突然狂気の行動をしたのにはどんな理由が有ったのか?
ぼくの予想ですが、犯人は元々すぐにキレやすい性格で、病名は控えますが恐らくある種の精神をきたしていたのかと想像できます。
実際にぼくの周りで経験したことの一つに近いエピソードがありました。
前の職場の同僚とフットサルの遠征に行ったときのこと。
みんなでその同僚のいとこの車に乗せてもらいフットサル場に向かっていました。
今も有るかわかりませんが、東京の千代田区に有るフットサルコートで、コートの入口にエントリーするチームの代表が名前を書いていって、3点入れられた方(負けぬけ)が外に出る暗黙のルールが有るコートでした。
前に3チーム先約がいたので、名前を書いて待っていました。
3チーム目が出てきたので、入ろうとしたところ、別の若いチームが入ろうとしていたので、
「次僕らの番ですよ」と告げると、
「いや、次俺らの番だし」と言われたので、
名簿を見ると、かなり強引に名前が割り込んで書かれていました。
「さっき書いてなかったですよね?」そう尋ねると、
「初めから書いてあったし」と見苦しい言い訳を始めました。
ここで言い合いになっても仕方ないし証拠もないので諦めることにしました。
同僚に「今入ったチームに割り込まれたよ」と言うと同僚が耳打ちで
「割り込まれた話、絶対にいとこに言わないで。本当にやばいから」
そう言うと、みんなの所に戻っていきました。
その時は意味がわからなかったのですが、帰りの車での出来事です。
フットサルの疲れもあり、いとこ以外みんなウトウトしていました。
「ごおらあああ!!」
ものすごい叫び声でみんな飛び起きました。
同僚が「ど、どうした?」そう尋ねると、
「前の車入れてあげたのにハザード出さなかったから」
当時、みんなガラケーだったのですが、自分のガラケーでひたすら音楽を聴かせてくれたときは(おっとりしている人だなぁ)という始めの印象が吹き飛びました(笑)
キレやすい人は見た目だけではわからない部分も有ると思うので、人には誠実に対応するのが良いと思いました。
おわり

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